速乾性やシワになりにくさが魅力のポリエステル。でも、その「繊維に染み込む汗・皮脂の臭い」は落とすのが難しいのも現実です。
そこで注目したいのが、ワイドハイターシリーズ5種類の漂白&消臭力。
本記事では、「ポリエステルのイヤな臭いに本当に効果があるのか?」を検証しつつ、各シリーズの特徴・具体的な洗い方・注意ポイントまで、初心者にも分かりやすく解説します。
ポリエステルの臭いはなぜ落ちにくい?まずは原因をチェック
化学繊維特有の性質が、臭い残りを引き起こす原因になっています。まずは、落ちにくい理由をしっかり理解しておきましょう。
化学繊維の性質が臭いを逃がさない
ポリエステルは吸水性が低く、皮脂や汗が布表面にとどまりやすいため、菌が繊維内に溜まりやすい構造をしています。また、洗濯槽内で残った汚れが再付着することで、「洗っても臭いが取れない衣類」になりがちです。
このため、臭いの元(雑菌・皮脂・汗)をきちんと取り除くアプローチが重要です。
ワイドハイターでポリエステルの臭いは落とせるの?
市販の洗剤では落ちにくい化学繊維の臭いも、ワイドハイターならどうなのか?具体的な効果を解説します。
結論:落とせるが“やり方”が重要
ワイドハイターは酸素系漂白剤で、消臭・除菌効果があり、化学繊維の臭いにも効果的です。
ただし、漂白力が強すぎる方法を使うと、風合いが硬くなるリスクもあるため、「適切な濃度・温度・時間」で行うことが重要です。
>>ワイドハイターは黒い服に使えるのか?についての記事はこちら!
ポリエステルの臭い対策におすすめなワイドハイターはどれ?
ワイドハイターには5種類のラインナップがあります。それぞれの特徴と、ポリエステル素材に適した使い方を一覧で確認しましょう。
| シリーズ名 | 液性 | ポリエステルへの適応 | おすすめ用途と使い方 | 
|---|---|---|---|
| ワイドハイター中(無印・液体) | 酸性・マイルド | ◎ 日常使いに最適 | 水60Lに洗剤と一緒に80ml、30℃〜40℃で30分以内 | 
| ワイドハイターPRO泡スプレー | 酸性・部分用 | ◎ 汚れ箇所をケア | 脇や首回りに泡を直接スプレーし即洗濯 | 
| ワイドハイターEXパワー(濃縮液体タイプ) | 酸性・濃縮 | ◯ 消臭と漂白に強い | 水60Lに洗剤と40ml併用、30℃で30分以内漬け洗い | 
| ワイドハイターPROリキッド(抗菌強化液体) | 酸性・抗菌強化 | ◯ 除菌効果抜群 | 水60Lに洗剤と40ml併用で菌抑制、部屋干し向き | 
| ワイドハイターPRO粉末(強力パウダータイプ) | 弱アルカリ性 | △ 強力すぎる可能性あり | 水60Lに300g、30℃以下なら10–15分の短時間使用のみ | 
>>ワイドハイターとキッチンハイターを混ぜるとどうなるかを解説した記事はこちら!
ポリエステルの臭い対策:5ステップ実践手順
実際にどのように洗濯すれば、ポリエステルに染み付いた臭いを効果的に落とせるのか。手順を1つずつわかりやすく解説していきます。
ステップ1:予洗いで表面の汚れや軽い臭いを落とす
短時間水洗いして大物と一緒に軽くすすぎ、余分な皮脂や汗をふき取ります。
予洗いをすることで漂白剤の効果がしっかり繊維に届きやすくなります。
ステップ2:ワイドハイターを選んで投入するタイミング
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全体洗い(洗濯機)なら:無印液体タイプ⑤またはEXパワー①を、洗剤と一緒に入れてスタート。 
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部分処理なら:泡スプレー④を臭いが気になる箇所に直接スプレーし、放置せず洗濯機へ。 
※抗菌重視ならPROリキッド②を併用し、菌の再繁殖を抑制します。
ステップ3:水温とつけおき時間のポイント
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水温は30〜40℃のぬるま湯がベスト。 
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漂白液に漬け置く場合でも30分以内が適切です。 
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粉末タイプ③使用時は10~15分以内に限定しましょう。風合いが硬くなるのを防ぎます。 
ステップ4:すすぎと柔軟剤投入
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漂白後は洗濯機で通常すすぎ(または手洗い2回すすぎ)。 
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柔軟剤を投入口に入れて仕上げ洗い。 
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すすぎ不足は香り残りの原因に。しっかりすすぎながら香りと仕上がり両立を図ります。 
ステップ5:干し方・仕上げの工夫
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風通しの良い場所に裏返しで干すと、残り香を残しつつ臭いを抑えられます。 
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部屋干しなら軽く扇風機や除湿機を併用して菌の繁殖を防止。 
>>ワイドハイターと食器用洗剤を混ぜるとどうなるかを解説した記事はこちら!
ワイドハイター5タイプ別・ポリエステルの臭い対策使い方
ワイドハイターはどれも優れた効果を持ちますが、それぞれ得意分野があります。使い分けを間違えないために、特徴と注意点を整理しましょう。
① ワイドハイター中(無印液体)タイプ
日常のお洗濯に最も適したマイルド処方。ポリエステルにも安心して使えます。
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洗剤と一緒に、水60Lに対し80ml使用。 
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水温30〜40℃・30分以内のつけおきが効果的。 
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洗い上がりの風合いがやわらかく、匂いもすっきり。ただし香りが控えめなので、柔軟剤で香りを調整するのがオススメ。 
② ワイドハイター泡スプレータイプ
部分的な臭いに特化。シャツの脇や首回りの臭い落としに最適です。
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気になる部分に泡をスプレーして一瞬置いたあと、すぐ洗濯へ。 
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色柄物OKなのでそのまま洗濯機へ入れて洗えるのが便利。 
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全体的な脱臭が目的なら、洗濯機で無印液体タイプと組み合わせるのがおすすめ。 
③ ワイドハイターEXパワー(酸性濃縮液体)
消臭・漂白に加えつけ込み効果も優れており、臭い対策の効果が高いタイプです。
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洗剤と一緒に、水60Lに対し40ml使用。 
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中温(40℃以下)で30分以内のつけおき使用も◎。 
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匂い戻りが心配な時は、すすぎ後に軽く泡スプレーや無印液体タイプを追加すると効果的。 
④ ワイドハイターPROリキッド(抗菌強化液体)
抗菌・除菌力が高く、菌由来のポリエステルの臭い対策に有効です。
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洗剤と併用で、水60Lに対し40ml使用。 
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抗菌成分で菌の再発生を抑え、特に部屋干し用衣類におすすめ。 
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ただし長時間のつけ込みは風合いを硬くする場合があるため短時間に留めて。 
⑤ ワイドハイターPRO粉末(弱アルカリ性強力パウダー)
強力漂白タイプなのでポリエステルに使うにはやや強め。しっかり漂白・除菌したい場合には工夫が必要です。
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水60Lに対し300gを洗濯機で使用。水温30℃以下で。 
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つけおき時間は10〜15分以内にとどめ、その後しっかり洗い・すすぎ。 
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風合いが硬くなる恐れがあるため、綿混や白物衣類での使用がベスト。 
✅ 最後に:ポリエステルの臭い対策にベストな組み合わせ
結局どのタイプを使えばいいのか?日常使いに最適な組み合わせや状況別の選び方を提案します。
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日常の臭い対策 → ワイドハイター 無印液体+泡スプレーの併用がコスパ良くおすすめ 
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菌繁殖を防ぎたい時 → ワイドハイターPROリキッドを洗剤と一緒に追加 
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白物や汚れ強い衣類なら → ワイドハイターPRO粉末を短時間限定で使うのもOK(10〜15分限定使用) 
この通りに洗えば、ポリエステルでも臭いがスッキリし、ふんわり清潔な仕上がりが実現できます。
 
  
  
  
  
